7月6日放送の「ヒルナンデス!」では、いずれも大手のドラッグストア、マツモトキヨシとスギ薬局のそれぞれの薬剤師さんに、賢い薬選びや目薬の差し方など、すぐ役立つ情報が紹介されました。


  
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勘違いしやすい目薬の差し方

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メーカー各社が公言しているにもかかわらず、よくやってしまうコトの一つに「差した後、目をパチパチさせない」というのがあります。

パチパチすると、せっかく差した液が流れ出してしまったり、喉の方に流入してしまったりと、効果が薄れてしまうので、「ゆっくりと目を閉じて、目頭を1分程度押さえる」のが正解。

喉で「目薬の味がする……ような」というトラブルもなくなります。

ほかに注意すべき点は、目やまつ毛、皮膚に差し口が接触しないように差すこと、量は1滴垂らす程度で十分だということなど。

コンタクトを使用している人などで、ドライアイ気味なのが気になって目薬を頻回に差す人がいますが、これは、元々の潤い成分を洗い流してしまって逆効果になるおそれもあります。

「用法用量を守って」は基本ですね。

また、アイメイクの崩れが気になる人でも使いやすい、1滴の粒が小さめの目薬もあるとか。気になる方は使ってみては?

ナノアイ|ロート製薬:商品情報サイト

頭痛薬は「相性」が大切

まず、今までにないような激しい痛み、吐き気を伴うような痛みのときは、市販薬をのむ前に直ちに病院にいきましょう。

別の重大な病気の可能性大です。

以下は、ごく日常生活の中で感じる痛みを何とかしたくて、頭痛薬を求めてドラッグストアに行った場合のお話です。

薬局などで、「ただいま薬剤師不在のため……」というような表示を見ることがあるのではないでしょうか。

薬剤師さんがお店にいないときは「第1類」に分類される強い成分が配合された薬が買えないというのはよく知られていると思います。

例えば、従来は処方箋がなければ買えなかったロキソプロフェン配合の頭痛薬は、一般の薬局でも購入可能になりましたが、薬剤師さんの説明を聞かないと買えません。

第2類に分類される、テレビCMなどでもおなじみの商品はたくさんありますが、効き方には個人差があるので、「これをのんでみたら効いた」という「相性」に基づいて薬を選ぶべきだそうですが……吟味するためには、ひょっとしてしょっちゅう頭痛を起こさなきゃいけないの?

と、それこそ頭が痛くなっちゃいますが、「効いた」という実感の得られた薬を覚えておくことが肝要です。

服用後1時間程度で効果を感じられないものは、どんなに評判がよくても自分には向かないものなので、「次行きましょ、次」ってことです。

ただし、薬の服用間隔は最低4時間はあけてください。

家庭用の置き薬は、せいぜい大人用と子供用程度の区別しかないものですが、理想をいえば、「お父さんにはA、お姉ちゃんはB」といった感じで、個々の効果に合わせて常備した方がいいみたいですね。

【参考】頭痛薬の選び方を薬剤師が解説(スギ薬局)

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下痢止めは原因によって使い分けよう

下痢気味なので市販薬で何とかしようと思っても、薬剤師さんやお店のスタッフに相談するのをためらう人も多いのではないでしょうか。

できれば相談に乗ってもらった方がいいのでしょうが、自分で選びたいという方は、「食べ物が原因の下痢の場合は殺菌効果の高いもの」「ストレスや冷えが原因だと思われる場合は、腸の運動を抑えるタイプのもの」というところは大づかみで覚えておきたいものです。

また、ノロなどウイルス性腸炎の場合は、市販薬で痛みを止めようとするのはそもそも間違い。

ウイルスを体外に排出するのが先決です。

そして、原因の特定が難しい場合などは「不安ならば病院へ」も基本です。

湿布は温冷どちらがイイの?

湿布の中でも特に「温感タイプ」と「冷感タイプ」と明記されている場合ありますが、湿布の役割は「鎮痛成分を浸透させること」なので「張って気持ちよいと感じる」程度の基準で選ぶべき。

つまり基本「どちらでもいい」のだといいます。

ちょっと拍子抜けしちゃいますが、同時に、「捻挫など不意の場合は冷やす」「慢性的な肩凝りは温める」、あるいはさらに単純に「熱があれば冷やす、そうでない時は温める」といった使い分けも覚えておくと便利です。

まとめ

昨夏、好物のフルーツを食べていたら、突然発疹と目の腫れに見舞われ、「え、まさかのアレルギー?ひょっとして食べ過ぎた?」と、おっかなびっくり病院に行ったら、「一時的な蕁麻疹」とのことで、ちょっとした薬を出されただけ。

服用後、くだんのフルーツをいくら食べても全く平気だった、という経験があるのですが、診察時に「市販のアレルギーの薬は飲みましたか?」と聞かれました。

「え、そんなのあるんですか?」と質問を質問で返したくなったのを覚えています。

今まで全く無縁の症状だったので、そもそも市販薬を探そうという気も起きなかったのです。

常にお医者さんに駆け込めるとは限らないので、市販薬の知識を増やし、うまく付き合っていきたいものです。