6月28日放送の健康カプセル ゲンキの時間より関節痛・コリの原因であるトリガーポイントの見つけ方と対処法についてご紹介します!

指圧で、ある体の部位の”ツボ”が無関係そうな位置(手のひら、足の裏)にあってびっくり、なんてことがよくありますよね?

そういうふうに神秘的ですらある”ツボ”の話はさておき、この部位の痛みの原因は、実は微妙にずれたこの場所に!というようなポイントのことを、痛みの引き金になる場所ということで、「トリガーポイント」というんだそうです。

辛い腰やひざの痛みなど、もんだり温めたりの自己流対症療法でだましだまし何とかしている方もたくさんいらっしゃることでしょう。

でも、自分の正しいトリガーポイントを知り、正しく対処すれば、痛みは劇的によくなるのだそう。


  
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痛みの真犯人!トリガーポイントとは?

トリガー
出典:https://upload.wikimedia.org

東京慈恵会医科大学附属病院の北原雅樹先生によると、リラックスした状態で起立し、左右で肩の高さが違う人、つまり「体にゆがみがある」人は、体のどこかに負担がかかったり、それをかばったりするために、痛みの原因となるトリガーポイントが、本人が悩んでいる箇所とは違う部分にある可能性がある、といいます。

トリガーポイントできやすいのは、仕事などで長時間同じ姿勢の人や、反復作業をしている人。
立ち仕事の方も、デスクワークの人も、心当たりのある人は多いのでは?

その作業による疲れがたまって硬化した部分がトリガーポイントです。

強すぎず、弱すぎずの力でぐっぐっと指圧したとき、皮膚への刺激のせいではなく、内側から「痛みが広がる」と感じる部分があるはずです。

トリガーポイントになりやすい箇所&セルフチェック

肩が痛い人なら、今すぐ触ってすぐわかる箇所としては、肩骨と首の間のくぼみ、内肘の外側など。

背面なら肩甲骨を囲むように5カ所ほどに、トリガーポイントになりやすい箇所があります。

腰が痛い人は、お尻、ベルト位置を基準として指3本~手のひら1枚分上下の背骨脇などを指圧してチェックしてみましょう。

膝の痛みの場合は、脚の付け根の内外(左右合計4カ所)、膝から指3~4本分上の内外、あるいは膝から手のひら1枚分下の内外などという感じです。

こんなふうに、「少し違うが、特にかけ離れた場所ではない、何らかのつながりを感じる箇所」というのがポイントです。

トリガーポイントが具体的にどこにあるのかは、パートナーや家族など、お願いできる人がいる場合は、あちこち押してもらうという方法もありますが、自分でチェックすることもできます。

手の届くところは手で押してみて、届かないところは硬式テニスボールなどを使うといいようです。

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ポイントが見つかったら、対処法として、その場所を「ほぐす」ことが大切です。

1カ所30秒、1日2回が理想。

手が届かない背中などは、テニスボールを転がしてぐっぐっと刺激します。

微妙に違うはずの腰や膝が「痛い」と感じてしまうのは、脳の勘違いによるのではと推測されるようです。

また、あるトリガーポイントが、別のトリガーポイントの呼び水、いわば「トリガーポイントのトリガー」になってしまうことも間々あるといいます。

人間の体の神経や筋肉は、それぞれがバラバラに働いているわけではありませんから、当然といえば当然でしょうか。

驚きの最新治療法「IMS治療法 筋肉内刺激法」

なんと!トリガーポイントに「鍼(はり)」を打って直接刺激することで治す「IMS治療」という方法があります。

採血に使う注射針(0.8ミリ)の4分の1の太さ(0.2ミリ)の鍼を使用するので、トリガーポイントでない箇所に刺しても痛みを感じないとのこと。

下記のウェブサイトによると、日本で施術してもらえるのは、今のところまだ東京の2院だけなので、そこまで足を運べないトリガーポイント持ちにとっては、これからどんどん普及してほしいと願うばかりの治療法です。

日本IMS治療普及協会
http://ims-research.org/about/

北原雅樹 (きたはらまさき) 医師

ドクダーズガイド

著書

まとめ

きちんと説明されれば「なるほど…」とは思うものの、どうしても、「痛いと思い込んでいる」箇所に手が伸び、叩いたり、撫でさすったりしてしまうのが人の性(!?)というものでしょうか。

でも、理屈やメカニズムの一端を知った以上、気を付けたいところです。