ゲンキの時間 尿・血液・唾液の検査で分かる最新医療!

一滴

医学の世界は日進月歩。かつての常識なら助からないと言われていたような病気にかかったとしても、現代医学なら救いの道があったり、仮に今時点で治療法や特効薬がなかったとしても、待っていればそのうち……という希望が、無根拠ではなく十分に持てる時代です。

6月21日放送の「健康カプセル ゲンキの時間」は、そんな医学の進歩を象徴するような、“一滴”でわかる最新医療のあれこれの特集でした。

本日は尿・血液・唾液の検査でどの様な事が分かるのかご紹介します。


  
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尿一滴でがん発見?

日本人の3人に1人は“がん”が原因で亡くなるといいます。

運悪く若いうちに命を落としてしまう例だけでなく、手術や治療による延命の後、高齢で亡くなる人も入れての数字ですから、妥当といえば妥当かもしれませんが、万一がんになってしまったとしても、早いうちに発見や治療がかなえば助かる例はたくさんあります。


日本におけるがん検診の受診率は3割程度で、他の欧米諸国などに比べると低率にとどまっていますが、この受診率が向上すれば、がんで命を落とす人は減るのではないでしょうか。


今年3月、九州大学理学部の研究チームは、線虫がその嗅覚を利用して、人間の尿のにおいでがんの有無をかなり高い精度で識別できることを発見、話題になりました。


その尿も、たった1滴採取できれば良いといいます。

これを応用すれば、金額的にも身体への負担という点でも大変軽くなるので、今まで検査を敬遠しがちだった人たちの受検率が高くなることが期待されます。


詳しくはプレスリリースでご確認ください。

九州大学のプレスリリース


メタボローム解析でわかる「うつ傾向」

尿の次は血液のお話です。

人間の身体の中ではさまざまな代謝が起こり、それによっていわば「残りかす」のようなものが産されます。


これを解析することで病気の有無、種類を特定する方法が「メタボローム(代謝物質)解析」です。

血液中に排出されたメタボロームを調べることで、肝臓疾患の診断ができるほか、なんと「うつ病」の診断も可能だといいます。


人間が興奮状態のときに分泌するPEA(フェール・エルチ・アミン)という物質のメタボロームが血中に少なければ、うつ傾向があるという理屈ですから、つまりはわかりやすい数値化が可能となります。

従来、うつかどうかの診断は、専門医師による問診が中心でした。

専門家を信用しないわけではないものの、人間対人間の言葉のやりとりには、どうしても多少恣意的なものが入ってしまうんでは?と思わないでもありません。


ある人は、この血液検査で目に見えて結果がよくなっていくと、「よし、頑張るぞ」という前向きな気持ちになれるという好循環で、出される薬の量もだんだん減っていき、快方に向かったとのこと。


ちょっと軽い例えですが、徐々に体重が減っていくのが嬉しくて、ダイエットやフィットネスの励みになるというのに似ているかもしれません。


まだ導入されているところは限られますが、全国への広がりが期待されますね。

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唾液でわかる「体の傾向」

唾液で乳がん、口腔がん、そして検査の難しい部位である「膵臓」のがんの早期発見をする研究もなされていて、1、2年後には実用化を目指しているとのこと。

これも朗報といえる“一滴”のお話ですね。


また、医学というよりも、遺伝子学とでもいうべき分野ですが、マイコードという検査キットを使った唾液の検査で280もの体の傾向を判定する方法があるといいます。


がん、生活習慣病の「なりやすさ」や、「片頭痛を起こしやすい」、「太りやすい」などのほか、変わったところでは、「コーヒーが好き」「体のくびれが目立ちやすい」などの傾向もわかるといいます。

これからも研究が進展していく分野であり、あくまで統計にもとづくオッズのようなものだとはいいますが、自分の心と体を知る指標として興味深いものがありますよね。


MYCODE[マイコード]遺伝子検査に興味のある方は公式HPへ

https://mycode.jp/



テーラーメイド医療とは

オーダーメイド医療」ともいいます。

あたかも体の寸法を測って自分サイズの服を仕立てるように、1人1人に合わせた治療法をきめ細かく設定できるのが、最先端の「テーラーメイド医療」です。


これまでは、抗がん剤の投与により、がん細胞だけでなく正常な細胞も傷ついてしまう懸念がありましたが、「この病気にはこの薬」ではなく、「この人の病状にはこの薬」という考え方なので、無駄もなくしかも治療効果も格段に高くなります。


遺伝子が絡む分野でもあり、まだ治験段階ですが、「ヒトが病気を克服し、元気に長生きできるようになる」という観点では、今後どんどん応用されることが期待されます。


まとめ

どれも最先端だけに、「これからの展開に期待」「これから認められるのでは?」と、前向きながら若干歯切れの悪さを感じないでもない結論になるのですが、遺伝子、ひいては生命倫理にかかわる可能性もあると考えると、確かに慎重に扱うべき点が多いようです。

そういえば「遺伝子的に事故を起こしやすい傾向が強いとみなされると、保険会社に契約を断られる」なんて話もよくささやかれています(した?)。

差別やプライバシーの侵害にも通じるものですし、下世話なことをいえば、「それで契約しなかったら、契約成立する人いなくなって、事業が成り立たないんじゃ…」と思いますから、まあ単なるうわさでしょう。


  
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