厚生労働省調べ「今抱えている身体の悩み」によると、女性の1位、男性の2位が「肩こり」だったとのことです。

殊に女性の半数は肩こりに悩んでいるとも言われているとか。

5月25日放送の「バイキング!」“ひるたつ”のコーナーでは、15万部の売り上げを記録した『肩こり・首痛は99%完治する』の著者で、顧客には有名柔道整復師の酒井慎太郎さんに、自宅でできる3つの肩こり改善法を聞きました。


  
スポンサーリンク

肩こり・首こりの原因はストレートネック

酒井さんによると、肩こり・首こりの原因はズバリ、“ストレートネック”だとのこと。

頭が前に突き出て、頸椎部に本来あるべきガーブがなく、首がまっすぐ伸びた状態になっていることで、このポジションだと、不要な負担が肩などにかかってしまうのだそうです。

肩首のこりは、それ自体が辛いだけでなく、頭痛や吐き気にもつながる厄介なものですね。

自分がストレートネックかどうか、セルフチェックする方法があります。

まず、身長を測るときのような要領で、かかと背中をぴったりと壁につけます。

そこから顎を引いたときに、後頭部がちゃんと壁についていれば正常な状態ですが、ストレートネックの場合、後頭部が壁から離れてしまうのだそうです。

つまり身長計測時に「ちゃんと頭をつけてね~」と注意されたことのある人は、ストレートネックの可能性があるということです。

このストレートネックが改善されれば、肩や首の凝りが緩和され、体が楽になるのですが、整骨院に行く前に、自宅での体操や心掛け次第でよい状態に近づける方法があります。

自宅で簡単に出来る3つの肩こり改善法

その1、アゴ押し体操

まず、背筋をぴんと伸ばした姿勢をとります。

立っていても座っていてもできますが、椅子、それも背もたれの高目のものに腰かけた方がやりやすいかもしれません。

姿勢を整えたまま、首だけを前に突き出すように伸ばし、そこからぐっと力をかけてアゴをスライドするように押し戻してください。

首の後ろに伸び上るような感覚を感じるくらいがグッドです。

PC作業中に何となく“凝り”や“しんどさ”を感じるという人は、自分の姿勢を見直しながら、ちょっとしたリフレッシュとしてこの体操をするのがいいのではないでしょうか。

スポンサーリンク

その2、テニスボールでストレッチ

まず、テニスボールを2個用意してください。

100円ショップでも取り扱っているような、最も安い練習用で構いません。

2つをテープでくるんで固定します。

テープはガムテープで十分ですが、体(首)に当たるので、テーピング用のしなやかなテープなどの方が使い心地がいいでしょう。

テーピング
出典:http://www.ji2.biz

仰向けに寝て、ボールが後頭骨の下のくぼんだ部分に当たるように置きます。

このときボールの位置がずれないように、2センチ暑さ程度の本を背中のあたりに置いて、ボールを固定するようにするといいでしょう。

そのまま3分、その圧力が斜め上に向いているというイメージを想像しながら、ボールでくぼみを刺激します。

3、寝るときは枕を使わない

寝るときに枕を使わないのは何となく不安、落ち着かないといった感じがするかもしれませんが、ストレートネックの改善には、枕なしで寝る方がいいようです。

ただ、寝返りを打って頭が横向きになるような場面では、枕なしでは首に負担がかかってしまいますが、それも頭の両脇に低目の枕をおくことで解決できます。

まとめ

仕事中に眠気が来ると、ネックピローを当てて仕事いすにもたれて10分程度仮眠をとることがあるのですが、コレだと首は楽だけれど、腰が痛んでしまいます。

かといって、首を下げて下を向いて寝るのはストレートネック的に御法度。

とにかく「不自然なポーズ」で体をゆがめるのはよくないようです。

自力で矯正できるうちは細かい心掛けをし、特に気になることがあれば、整骨院などで見てもらいましょう。