気温が低くなる冬は、むしろ体が勝手に体温を上げようとして代謝がよくなり、太りにくい季節だという説があります(個人差もありましょうが…)。

それに比べ、徐々に暖かくなり、体も動かしやすくなるはずの春ですが、冬のままの生活習慣を引きずってしまい、太りやすくなったりする心配があるのだとか(こちらも個人差あり)。

3月17日放送のバイキング「ひるたつ」のコーナーは、そんな「春のたるみ」で太ってしまう前にぜひ覚えておきたいダイエットの極意が紹介されました。

その名も、管理栄養士・伊達友美さんによる「ちょい足しダイエット」です。


  
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伊達友美さん「ダイエットの女王ブログ」

今まで5,000人の人の栄養指導を担当。

実績に説得力アリ。

http://ameblo.jp/omakase-diet/

伊達さんの著書

この他にも多数の著書が出版されています。

「食べてないのに太る」→実は「食べないから太る」

温活ダイエット

人は食べ物を食べ過ぎると太りますが、全く食べずに生きていくことは不可能。

ならば、消費カロリーより摂取カロリーを低くすれば太らないのでは…と考えがちですよね。

これは実は「間違っていないけど間違っている」ようです。

何らかの病気などでお医者さんや栄養指導の専門家から「1日何キロカロリーまで」と指導されるレベルの場合は別ですが、「ちょっと太りやすいのが気になる」「ダイエットがなかなかうまくいかなくて…」という、ごくごく普通体型から少しぽっちゃり程度の方なら、日常生活の中のちょっとした心がけで、だんだん太りにくい&やせにくい体づくりか可能です。

ただし、その方法は、食事制限ではなく、むしろ「これを食べるときは、これも添えて」という発想の「ちょい足しダイエット」なのです。

ざっくり言えば、「どんどん食べてダイエット」ということになりますね。

太りやすくなるのは、代謝が悪くなっているから。

そしてその代謝を上げるためには、筋肉や細胞をつくるためのタンパク質(+脂質!)をじゅうぶん摂る、あるいは燃焼のためのエネルギーとしての炭水化物もきちんと摂るなどが大切なのです。

単純にそれだけ聞くと、何だか太ってしまいそうですけど、体重を単純に落とすのではなく、健康的にやせたい方にとっては、その一見太ってしまいそうな栄養摂取こそが大切なんです。

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オムライスとおでんにちょい足し

オムライス

あくまで一例ですが、油で炒めたご飯、具材、ふんわりした卵…おいしそうだけど太りそうな料理の1つであるオムライスを召し上がるときは、パセリを添えるのがおすすめ。

糖の吸収を穏やかにする「バナジウム」が豊富です。

一説には、

外食で付け合わせについてきたら、苦手でなければぜひ食べてみましょう。

オムライス限定ではありませんが、家での調理なら、生ではなく乾燥パセリを使うのもおすすめです。

スープの浮き身などにもよさそうですね。

ちなみにバナジウムが豊富だと言われる食べ物は、ほかにも大豆、ソバなどがあります。

一方、冬場のコンビニの人気商品「おでん」。

おでん

お好きな方も多いでしょう。

でも、カロリーを気にして大根、昆布、こんにゃくなどを中心にとってしまう人もいるのでは?

卵やさつま揚げ、ごぼ天などのタンパク質もぜひ食べたいところですが、そのおでんに意外と足りないのは、燃料となる「炭水化物」です。

炭水化物を補うためにぴったりなのは、これまたコンビニの人気者・おにぎりです。

おにぎり

それも、味ご飯や塩結びでなく、海苔を巻くタイプで、具はこんぶ、梅干しなどがおすすめ。

また、ご飯は冷たいままのほうが血糖値の上昇を抑えられるといわれています。

炭水化物で1点注意したいのは、「小麦粉は難物」だということです。

パンやパスタなら幾らでも食べられるという方、いませんか? 

実は小麦粉のグルテン分は、食欲を増進させる効果があると言われています。

全く食べるなとは言わないものの、やはり控えめにしたほうがいいようですね。

トッピングや味付けのコツ

サラダ

野菜サラダの場合、足りないのはタンパク質。

一般的には太っちょのモトのように言われているマヨネーズですが、「野菜だけ」のサラダの場合、卵や油が原料になっているマヨネーズはむしろおすすめです。

ただし、肉(ハム、ベーコン等)や魚介が使われたサラダの場合は、それらの材料でタンパク質が摂れるので、ポン酢やノンオイルドレッシングなどのお好みのものがおすすめ。

ダイエット中、例えば「たまには甘いものも欲しい→朝なら平気かも」と、朝ごはんにパンケーキを取り入れる方もいるかもしれませんね。

それ自体はOKですが、ソースのほうに目配りが必要です。

実はおすすめはカカオポリフェノールが豊富な「チョコレートソース」。

パンケーキ

満腹中枢を刺激して食べ過ぎを防ぐという効果も期待できる点でもおすすめなんだそうです。

また、しっかり天然素材ならという条件つきですが、ミネラル豊富なメープルシロップもおすすめ。

ただし残念ながら、スーパーでお手頃価格で買える「ケーキシロップ」などは、わずかにそれっぽい風味があるだけで、メープルシロップならではの効果は期待できないようです。

本当のヘルシーおつまみは?

お酒を飲むときは、タンパク質がしっかり摂れるビーフジャーキー、DHAやEPAなどの効果も期待できる魚肉ソーセージ、ミネラル分が豊富で、しかもよくかんで食べられる(食べざるを得ない)アーモンドフィッシュといったあたりをおつまみにするのがおすすめです。

まとめ

「ダイエットは意識改革」とよく言われます。

今回紹介された情報は意外性の高いものが多いので、正直いぶかしい気持ちになることもありましたが、根拠を説明されると納得できますよね。

まあ大丈夫だとは思いますが、「マヨネーズは(いつでも)全然OK!」「チョコソースでパンケーキが泳ぐほどかけて食べたい!」といった拡大解釈や、極端な方向に走らないことが大切です。

何事も「ほどほど」に越したことはありません。