少し先の話ですが、人間の抜け毛の量が最も多い季節は秋だと言われています。

若くてふさふさのうちはイメージしにくいかもしれませんが、晩秋の落葉と自分の抜け毛をついついオーバーラップさせてしまい、ちょっとセンメンタルな気持ちになる方も多いのでは? 

ところで、この抜け毛には、実は夏の紫外線や暑さでかいた汗などが関係しているってご存じでしたか?

6月15日放送のバイキング「ヂカギキ」のコーナーでは、来るべき夏に備え、有効なヘアケアの方法を、専門家お二人にヂカギキしていました。

そこで今回は髪の毛に関する様々なヘアケア方法についてご紹介しましょう。


  
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1、紫外線対策

麦わら帽子

紫外線は傷み、抜け毛、白髪などの髪トラブルにとって天敵ともいえる存在なので、しっかりプロテクトしましょう。

肌同様、帽子や日よけ傘、そして日焼け止めなどは髪にも有効です。

ただし、帽子は頭が蒸れないように素材やタイプ選びも重要だそう。

麦わら帽子などがオススメです。

また、肌に使うタイプの日焼け止めでも、サラサラしたタイプのものやスプレーなら、髪の毛にも十分使えますが、日焼け止め自体が髪に負担をかけてしまう場合もありますので、どうも調子が悪いと感じたら、ちょっと使用を控えたほうがいいよう。

そんな場合、乾いた髪につけるタイプのトリートメント剤なら、ある程度コーティングできるので、紫外線対策の1つとして試してみる価値はありそうです。

2、正しい髪の洗い方

アワ

NGなのは、「髪で泡立てて洗う」こと。

手にシャンプーをとり、泡出てたものを濡れ髪につけるようにしましょう。

泡立ちが弱い場合は、洗顔用のネットを使うのもOKです。

正しい髪の洗い方
出典:http://img.muji.net

100円ショップ、ドラッグストア、ホムセンなどで手に入ります。

頭皮は毛穴の汚れをもみ出すようなイメージで優しく丁寧に洗い、髪の毛のほうは、手ぐしで泡を髪全体に広げる程度でOKです。

皮膚やキューティクルの傷みにつながってしまうので、どちらもこすらないこと、また頭皮と髪を一遍に洗おうとしないのがポイントです。

また、「髪の毛は毎日洗った方がいいのか」と言う質問がありましたが、髪はできるだけ毎日洗ったほうがいいと言う回答でした。

今日は大した汗をかいていない、埃っぽいところに行っていないから…などと油断してしまうことがありますが、思ったより汚れているものです。

また、寝る前に頭を清潔にすることで、夜の間の髪が健やかに伸びる環境をつくるのも大事なので、朝シャンではなく夜シャンがおすすめです。

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3、白髪になった髪を黒くすることはできる?

白髪

実は白髪は「黒い髪が白髪になる」のではなく、「もともとの髪(白い)が黒くならずに白髪として出現してしまう」状態をいうのだそうです。

つまり、生えてくる段階でメラニン色素が入るように、頭皮環境を整えることが大切

貧血や頭皮の血流の悪さも原因と考えられますから、これらの心配がある方は、まずは食生活や頭皮マッサージなどを試みましょう。

まだまだ解明されていないことが多いものの、ちょっとした気遣いで、黒い髪が復活する可能性があります。

また、染髪は髪を傷めるといわれますが、素材や方法を考えれば大丈夫。

髪色自体を変えたいというより、白髪を目立たなくしたいという方には、ナチュラルに仕上がる白髪ぼかしなどもお勧めです。

4、一日の抜け毛の本数はどれくらいまでがセーフ?

すっかり成長しきった髪が抜ける分には、あまり問題はありません。

頭髪自体は10万本程度あるので、本数にすると50~100本くらいなら、さほど心配することはないようです。

気に病むストレスで抜けやすくなるような悪循環を避け、大らかにとらえましょう。

とはいえ、心配な抜け毛もないわけではありません。

成長しきっていない「細く短い毛」が枕についているかどうかを見ると、セルフチェックになります。

気になる方は、専門機関で頭皮の状態(毛根の太さや、毛穴から毛がどの程度生えているかなど)を見てもらいましょう。

また、頭皮が動かないほど固くなっている場合も要注意です。

5、髪や頭皮のために良い食べ物は?

豚のかくに

「ワカメを食べると髪が増える」はウソ!

バランスのいい食生活が基本ですが、特に強化したいのは髪を生成するのに必要な良質なたんぱく質、特にコラーゲンです。

おすすめは、肉でも魚でも「皮」を食べること。

豚の角煮、皮ごと煮込んだ鶏料理、ビーフシチューなどいかがでしょう。

6、傷んだ髪のおすすめヘアケア

髪が傷んでツヤがないと感じたら、シャンプーの際にヘアオイルをつけましょう。

乾燥状態でつけるよりもオイルが回りやすくなります。

また、頭皮の血流を促進するためにはマッサージがおすすめ。

固くなっている方は、丁寧に頭皮のあちこちを両手でゆっくりと探し、柔らかさが感じられたところから、頭頂部に向かって集めるように揉みます。

また、頭皮は顔とつながった皮ですから、実は化粧水をつけるのも有効なのだとか。

顔につけるついでにちょっと、くらいの感じで始めてみませんか?

マブチメディカルクリニック 院長 馬渕知子先生

国際毛髪科学研究会 会長 井上 哲夫先生

まとめ

ヘアケアについては、俗説から比較的信憑性のあるものまで、あまりにもあれこれと情報が溢れている上に、白髪、髪質、薄毛などには遺伝という要素も絡むので、自分にとってはどれがベストなのかわかりづらいのも悩みどころですね。

いずれにしても、「健やかで清潔な頭皮」と「外敵(紫外線など)からのガード」は大切です。

気負わず、でも丁寧に、頭皮&髪をいたわってあげてください。