現在の薬剤師教育機関は6年です。
この「6年」は30年以上前から論議されていました。
4年の間に基礎的な学問に2年半ぐらい費やし、3回生の後半ぐらいからやっと、薬剤師としての勉強らしきことに入りました。

薬学部に入ると、まずはひたすら、薬学の基礎となる化学、物理、生物などを学び続けます。
そのため薬剤師のための勉強、臨床実習の時間が4年間では不十分という意見が当時からあり、現在の「6年」は薬学部指導者達の思いがやっと実現したとも言えるでしょう。

一方、「6年」になったため、学生本人や親の負担はかなり重くなってきました。
まずは卒業年齢が遅くなる、そして、経済的負担が大きいということです。
「4年」の時でさえも、他の学部に比べ、お金がかかっていた学部ですから。


  
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進路は?

薬学部には「6年」と「4年」があります。
大学によっては「6年」だけの所もあります。
薬剤師になるには「6年」でなければいけません。

薬剤師よりも医薬品等の研究開発がしたくてと言う考えならば、「4年」でいいかもしれません。
しかし、「4年」では薬剤師の資格を取得できません。

4年制の薬学部を卒業した後、薬学部の大学院で2年間学び、指定された講義や臨床実習等を履修すれば、薬剤師国家試験の受験資格が与えられるようになっています。

どこの薬学部に?

これは本人の学力、趣向によって随分変わりますよね。
薬剤師よりは研究開発の仕事がしたい場合、就職のことを考えて、ある程度は知名度がある、ランクが高い大学の方がいいと思われます。

薬剤師取得のためなら、研究開発ほど大学にこだわる必要はないかもしれません。
例え、最下位の大学でも薬剤師国家試験に合格できればいいのですから。

只、旧帝大の薬学部を目指す人は昔から、薬剤師になるというより、薬の研究に没頭したくて、あるいは化学が大好きでというピュアな人間が多いようです。

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学費はいくらかかるのか?

私立大学だとが学費等が6年間で1000万円ぐらいと考えられます。
それに、自宅通学以外で、教科書代、家賃などを含めると、1000万円をはるかに超えると予想します。

一概にはいえませんが、ランクの低い大学ほど、学費も高いような感じがします。
又、大学によっては、特待生制度、学費一部免除などといった枠を特設しているところもあります。

国公立大学は、大体、私立大学の1/3ぐらいと言われています。
私立大学の薬学部は難関のところもあれば、そんなに難しくない大学もあります。

一方、国公立大学の薬学部は数も少なく、それなりに難関でもあります。
学費を安くしようとすれば、しっかりと勉強する必要があります。

社会人になってからも薬剤師になれますか?

大学入学試験は何歳でも受けられます。

ということは、薬剤師は何歳からでもなれるということになります、
只、受験勉強だけをしていればいい学生と違って、社会人は仕事と受験勉強の両立という難問題が生じてきます。

一方、学士編入学というシステムを設けている大学があります。
例えば、他の大学を卒業した後、どこかに就職して働いているうちに、薬学部に入って勉強したいと考える人達のために、薬学部の2回生か3回生に編入学するための試験を施行する大学もあります。

編入学すれば、薬学部の2、3回生と同じレベルで勉強、実習をしていくわけですから、編入学試験のレベルもそれなりに高いと思われます。

でも、理系大学を卒業した人ならば、高卒の人と同じような薬学部の入学試験を受験するよりは、大学の編入学のほうが合格率も高いと思われます。

又、薬学部に編入学してからの方が勉強期間が少なくなるし、学費の面から考えても編入学の利点は多いと思います。

大学によっては編入学精度を設けているところがありますので、自分が受験したい大学にまずは問い合わせてみてください

高校卒業して就職した後、薬学部に入って勉強したくなったと言う人は、高校生と同じ受験勉強からしなくてはなりません。

それは本当に至難の道だとは思いますが。
薬剤師になりたいと強く思うだけで、自ずとその道に足が向かうものです。

実際に社会人から薬学部受験をされ、薬剤師になられた方もおられると思います。
何が何でも薬剤師になりたい思う気持ちがあれば、気休めを言うのでもなく、実現できないことはないと思います。

応援しています。