気温の低下と空気の乾燥で、風邪インフルエンザが心配な季節になってきました。

ところで、ほぼ同じ気象条件のもとで生活しているはずなのに、風邪をひきやすい人と引きにくい人がいますよね?あれは一体、何の差なのでしょう。

11月11日放送「バイキング」の「ひるたつ」のコーナーにご出演なさったえんどう耳鼻咽喉科クリニック〔東京都足立区〕の遠藤誠先生によると、「風邪の原因は、ずばり“ドライノーズ”」だということです。

「鼻が乾いて病気?犬じゃあるまいし!」と思われた方、人間にとってもまた、鼻は大切な器官のようですよ。

今回は風邪予防に効くノドと鼻を守る6つの生活習慣をご紹介します。


  
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鼻とノドから考える風邪予防・6つのポイント

ドライノーズ
出典:http://image.healthil.jp

「鼻」は、顔の真ん中にあって存在感バツグンでありながら、呼吸をしたり、においをかいだり、特に深く考えることもなく使っている器官の1つですが、人体にとっては「加湿器」のような役割もするのだといいます。

その鼻が乾燥してしまうと、バリア機能が失われ、保湿力も落ちてしまいますから、当然、風邪ウイルスが大喜びしそうな環境をつくってしまうということですね。

番組内では、「風邪予防に効く習慣」をポイントを押さえてわかりやすく紹介していましたので、ざっとおさらいしてみましょう。

1、起きてすぐに「歯磨き・うがい」

歯磨き

寝ている間に乾いてしまった口や鼻で、雑菌が繁殖してしまっています。

歯磨きで雑菌を追い出してしまいましょう。

歯磨き後にゴハンというのに抵抗がある方なら、軽い口すすぎでも効果的です。

2、朝食の食事はスムージーより「噛むもの」を

りんご

例えば、これからの季節においしいリンゴをカットして召し上がってみてはどうでしょう。

デザートにもおすすめです。

かむことで唾液が出てくるので、ウイルス撃退効果が期待できます。

3、外出時のマスクは効果があるの?

マスク

実は細かいウイルスはマスクなど容易に透過してしまうので、ウイルスをシャットアウトするほどの効果はないようです。

しかし、例えば周囲にセキ・くしゃみをしている人がいる場合、そこからの飛沫感染を防ぐには一定の効果がありますので、心配な方はやはり着用がベターでしょう。

使い捨ての、顔の大きさに合ったマスクで口と鼻の周りをすき間なく覆い、捨てるときは「耳にひっかけるひもだけに触れる」ようにするのがポイントです。

マスク面に触れてしまうと、ウイルスが手について、そこから感染の心配があるのでご注意を!

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4、うがいにはぬるま湯で

うがいをすることで、殺菌だけでなく、ノド周辺の保湿効果も期待されます。

ちょっとぬるめのお湯〔水〕で、軽く口をすすいだ後、再び奥のほうまで水を入れ、ノドの中を液体で洗うのを意識するように、顔・首をゆすりながら15秒以上「ガラガラ」するのがポイントです。

市販のものや、病院でもらったうがい薬などは、風邪を既に引いてしまった場合の殺菌にどうぞ。予防の段階では水うがいで十分のようです。

【参考】鼻うがいはあまり効果がない

5、お風呂で歌を歌ってみる

これは無意識にやっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

歌を歌いたくなるほどウキウキした状態でお風呂に入れるのは、それだけで気持ちよさそうですが、ノドの保湿にも効果があります。

6、就寝時に鼻呼吸を意識する

保湿はもちろんのこと、鼻呼吸をすることで、脳をクールダウンして寝つきをよくする効果も期待できるようです。

いびき防止にもなるかもしれませんよ。

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えんどう耳鼻咽喉科クリニック

〒120-0034 東京都足立区千住3-54-2
03-3888-3341
院長・遠藤誠先生
http://endo-ent-clinic.jp/greeting.html

まとめ

就寝時のマスクの効果については、「安眠のコツ」として聞いたことがあります。

この場合は外出時のマスクと違い、鼻まで覆わない状態でマスクをつけても効果があるので、さほど息苦しくなる心配もありません。

耳が痛くなりにくい工夫がしてある商品や、アロマでノドの痛みを和らげる効果のあるものもありますので、いろいろと試してみましょう。