ここ最近の冷え込みで、風邪を引いてしまった、または引きかけのような悪寒がする、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

また、感染防止のためのマスク着用という方も目立ってきています。

その一方で、マスクなし、特に厚着や防寒対策をしているわけでもなし、予防接種もなしで、風邪にもインフルエンザにも無縁という方、あなたの身近にいらっしゃいませんか?

その決め手は「免疫力」です。

そこで今回は1月24日放送の「健康カプセル ゲンキの時間」より、健康に暮らしていくためにぜひ高めたい「免疫力」についてご紹介します。


  
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そもそも免疫力とは?

免疫力とは、いわゆる免疫細胞や基礎的な体力、そしてライフスタイルなどで大きく左右されるものです。

東京理科大学生命医科学研究所長・安部良先生による、6領域53項目のチェックシートで100点からの減点方式で精査できます。

安部良先生

でも、本格的な調査はかなり大変なので、代表的な8つのチェック項目をご紹介しましょう。

このうち半数、4つ該当したら、今は特に問題がないとしても、免疫的に赤信号とのことです。

あなたの免疫力の低下度をチェック

1、50歳以上である(加齢)。
2、喫煙習慣があり、毎日お酒を飲む。
3、大便やおならのにおいが強烈(腸内環境)。
4、運動不足を実感している。
5、満腹になるまで食べる。
6、よくダイエットをする(免疫細胞の材料となるたんぱく質の摂取不足)。
7、睡眠時にいびきをかく(口呼吸の可能性)。
8、起床後、何をやるか思い浮かばない(生活のハリ)。

8つの中には、ダイレクトに健康状態のよしあしに反映されるのが理解できるものもありますが、中には「え、それだめなの?」というものもありますよね。

カッコ内に簡単にポイントを書いてみましたが、さらに補足しますと、

1の「加齢」がなぜよくないかといえば、免疫力はいわば生命を守る本能。

人間にとっておおむね生殖可能な期間が40年として、そこに育児期間の10年をプラスした50年(50歳)を過ぎると、だんだん「守るべきもの」が減ってくると解されるようです。

ほか、6は、食べる量自体が減ることでたんぱく質の摂取量が減ることが懸念されますから、もし健康のために減量しようと考えるなら、高たんぱく低カロリーの食材を摂るなど工夫しましょう。

また、7の口呼吸は,鼻がフィルターの役目を果たさず、ウィルスや細菌を直接体に入れてしまう心配があるため、注意が必要ということです。

〔参考〕免疫力の低下度チェック

こちらは全12項目です。

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睡眠・休養もおろそかにしない

免疫力を高めるには、血流を活発にし、リンパ球(免疫を担う白血球の一種)を増やすことも大切です。

そのために有効なのは、質のよい睡眠と、適度な運動習慣です。一定時間、ぐっすり眠ることは健康づくりの基本ですが、実は「運動」のほうは、その後の休養も大切。

というのも、運動は血液のめぐりをよくするには有効ですが、激しい運動の後は、実は免疫力が下がるのだとか。

例えば、運動後はおざなりにシャワーで汗を流すだけでなく、湯船にゆっくり体を浸してリラックスするようにしましょう。

ストレスレスのススメ

ストレスをためることは健康によくない、というのはよく言われることですが、それは何故でしょう。

ストレスホルモンは、リンパ球の働きを抑制してしまうのだといいます。嫌なことを押し付けられたり、必要以上の我慢を抱え込んだりせず、適度に発散する方法を考えましょう。

「自分は人や社会の役に立たない、つまらない人間だ」など、自己評価が低い方も要注意です。

仕事だけでなく、自分に向くスポーツや趣味など、何らかのアクティビティを見つけ、生きがいや喜びを感じられるような、前向きな生活を心がけたいものです。

まとめ

今回、免疫やそのアップ法について番組で解説してくださった安部良先生は、免疫や人間の体質に関する著書を幾つかお持ちです。

さらに理解を深めたい方は、手に取ってみてはいかがでしょうか。