もうすぐ6月です。

6月といえば「ジューンブライド」、6月(June)に結婚した花嫁(bride)は幸せになれるという西洋の言い伝えが有名です。

一方で、少し古いデータですが、2011年度に「実際に結婚式を挙げる(挙げた)月」ランキングでは12カ月中5番目だったとか。

梅雨時かつ連休もない月がむしろ5番目というのは立派な気がしますが、ジューンブライド自体が諸説ある言い伝えですし、そこはイメージということで。

イメージついでに、といっては何ですが、結婚披露宴「やってしまいがちだけれどNG」言動・行動ワースト5を、“ブライダルの達人”であるブライダルプランナー、植上綾さんに教えていただきましょう。


  
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アンケート「結婚式のトラブル」

ブライダル雑誌「ゼクシィ」のユーザーアンケートでは、「結婚式で感じたトラブル」は、3位が衣装やメイク、2位が本人たちの体調だったのに対し、1位は「ゲスト対応」だったとのことです。

新郎新婦が満を持して用意した晴れの席で、親戚、会社の同僚、そして友人たちが「やらかした」ことを「トラブル」と感じる人が多いということですね。

自分の式や披露宴を何度もする人は滅多にいませんが、招待客として何度も出席する人はたくさんいます。

マナーだけでは語れないタブーについて学んでおいて損はないでしょう。

1位 撮った写真をネットにアップする

これは結婚披露宴に限らずトラブルのもとですが、それは置いておいて。

「誰の結婚式かわからない状態で」「出席した自分(と、許可がとれている友人・身内)だけの写真」をアップする程度ならアリかもしれませんが、そこまでして披露するのもどうなの?と根本的にわからなくなってきます。

おめでたいことなのに何がダメ?と考える方は、「花嫁の姿が素人のスナップ撮影でネット上に乗る」ことを、花嫁の気持ちで想像してみましょう。

あんまり気持ちいいものではないと思います。

また、内々のパーティーで済ませたかったのに、そう親しくない(招待していない)知人や同僚などに、写真がもとでそうした会があったことを知られた場合の気まずさも想像に難くありません。

「許可があっても慎重に、許可をとっていないなら絶対NG」のスタンスでいきましょう。

2位 出席者同士が式場近くのカフェに集合する

結婚式をきっかけに、何年も会っていなかった友人同士が旧交を温めるのはよくあることです。

式の前に少しお茶する、余興の打ち合わせをするなどで、式場の近くのカフェやファミレスで待ち合わせをするのは一見便利そうですが、同じく式に出席予定の新郎新婦の身内が同じ空間にという状況を産みやすいのも事実です。

同じことは公共交通機関を利用する場合もいえます。

懐かしさや浮かれ気分で口が軽くなり、新郎新婦の過去の恋バナや軽い悪口の交換会になってしまう可能性がありますが、それをこれから同じ式や披露宴に出席する人が聞いている可能性があることをお忘れなく。

集合するのがNGというよりも「口を慎みましょう」が正解かもしれません。

スローガンは「壁に耳あり、障子に目アリ」で。

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3位 ベージュの服を着ていく

白は花嫁の色だから絶対に着ていかないこと、というのは常識中の常識なので、純白はもちろん生成りやオフホワイトあたりまでなら着ないように気を付ける人も多いでしょうが、これが薄目の「ベージュ」「ピンク」「水色」「クリーム色」あたりになると、無色ではないからと着てしまう方もいるかもしれません。

これらの色は、遠目には白っぽく見えたり、写真を撮った時に「ほぼ白」に見えたりする可能性も高いので、できれば色の鮮やかなものや、黒いフォーマルが望ましいでしょう。

もしも淡い色の服を着る場合は、色が強く印象に残るアクセサリー(ペンダント、コサージュなど)などでアクセントをつけましょう。

ブラックフォーマルもこれで華やかに

4位 新郎新婦の過去の恋愛話をする

これは2位にも通じることですが、ちょっとした雑談にも気を配り、「壁に(以下略)」という心のストッパーをいつも持ちましょう。

ましてや大勢の人が聞いているスピーチならなおのことです。

「前のカレカノ」「モテモテの人が選んだのがこの新郎新婦……」など、受けているのは友人知人の内輪だけで、当の新郎新婦や親族は苦い顔という不幸な結果になるだけです。

5位 連絡なしで子どもを連れてくる

お母さんにとっては、特に乳幼児の場合、「自分のおまけ」みたいな感覚がありますが、近所のラーメン屋さんで「補助いすと大盛りと小どんぶり」を頼むのとはわけが違います。

どんな小さなお子さんでも席を設けないわけにはいきませんし、料理の対応も変わってきます。

新郎新婦が苦労してセッティングした席のバランスが崩れ、式全体の雰囲気を変えてしまう可能性もあります。

連絡うんぬん以前に、できれば「子どもに花束贈呈をお願いしたいのでぜひ」など、新郎新婦側から正式に招待の申出がない限りは連れていかないのが無難でしょう(親族ならばすりあわせはできているのが普通なので、この場合は「友人・知人」の枠で考えてください)。

まとめ

2位と3位は意外というか盲点を突かれた結果でしたが、1位、4位、5位はそもそもの常識の問題の気がします。

祝福ムードでお酒を召されている方も多く、悪い意味での無礼講や「ざっくばらん」がまかり通っているということかもしれませんね。

ちなみに番組内では「もらって困る引き出物」についての紹介もありましたが、これは新郎新婦側がお祝いムードで「やらかしている」例ですね。

フラワーベースなどの重たい装飾品、新郎新婦の写真、新郎新婦の名前入りグッズは評判が悪いようです。

「名前と写真が入った絵皿」などは、まさに数え役満のダメ引き出物ではないかと。

個人的には、バザーの商材としてそういう絵皿を出している人を見たときは衝撃を受けましたが、それを購入する人を見て二度びっくりという経験があります。

こんな扱いをされるぐらいなら、もっと無難でも喜ばれる引き出物を選びたいものです。