ある調査によると、2006年あたりを境に、日本人の食生活における肉と魚の摂取量が逆転してきているといいます。

食の欧米化と、それに伴って増えている病気や健康トラブルが話題になって久しいので、正直、そんなに最近までは魚の方が多かったの?と思わないでもありません。

お肉にはお肉のよさがありますが、体のことを考えたら、総合的には動物性タンパク質は魚で摂るのが好ましいようです。

9月20日放送の「健康カプセル ゲンキの時間」では青魚がフィーチャーされ、魚の種類によって期待される健康パワーの違いやツナ缶を使った簡単ダイエットレシピなどが紹介されました。


  
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青魚の健康効果とは?

青魚
出典:https://www.rakuten.co.jp

青魚というと、いわゆるお寿司屋さんの「光り物」のイメージですかね。

ファンが多い反面、アレだけは苦手という方も多いのではないでしょうか?

でも、よくよく考えると、「マグロ」や「カツオ」も、EPA、DHAなどが豊富な青魚の一種で、血液をサラサラにしたり、認知症の予防になったりといった効果が期待できるのです。

一口に青魚といっても、普通のスーパーで買えるお魚だけでもかなりの種類があり、それぞれの栄養成分による健康効果が少しずつ違ったりしますが、魚の脂は体に優しい不飽和脂肪酸

これこそが「魚は健康にいい」と言われるゆえんです。

アセトリンが豊富なマグロは疲労回復、サバに含まれるビタミンB12は貧血の改善、タウリンたっぷりのアジは肝機能の改善が期待されるので、お酒のアテにぴったりと、魚によって嬉しい効果はそれぞれですから、旬や調理法を考えながら、いろいろな種類を楽しみたいですね。

ちなみに、1日に摂りたいEPA、DHAの量は、2つを合わせて1000ミリグラム。

これを摂取するために必要な身の量を魚別に換算すると、次のとおりです。

サンマ40グラム 
マグロ(トロ)20グラム
ブリ40グラム
サバ80グラム
アジ75グラム
イワシ50グラム

お寿司を食べたり、朝食に半身を焼いたものを添えたり、大根と炊き合わせたり、なんて食べ方で、毎日「何とかなりそう」な量ではないでしょうか。

ちなみに、食物繊維と一緒に摂ることでさらに生活習慣病の予防などの効果があるといいます。

野菜と一緒に炊いたり、「サラダや煮物+焼き魚」といった感じで、おいしく健康を手に入れましょう。

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秋の味覚 秋刀魚(サンマ)の健康パワー!

これからの季節の一押しは、何といってもサンマです。

今月初めに開催された、落語の演目にちなんだ恒例イベント「目黒のさんま祭り2015」が大賑わいだった例を見ても、サンマというお魚のファンは多いはず。

三枚におろして蒲焼にしたりしてもおいしいものですが、サンマは胃がないので食べたものを排泄するサイクルが早く、臭みが出にくいようです。

だからワタ(内臓)をとらずに塩焼きにして、丸ごとバリバリ食べられちゃうということで、効率よく栄養が摂れるということです。

お店で買うときは、「目が赤くなっていない、くちばしが黄色い、背が盛り上がって、よく肥えている」といった基準で選ぶといいようです。

サバ缶を使ってダイエット好適メニュー

サバ、サンマなどの缶詰はコンビニでも買えますし、値段も生の魚を買うよりも安価で安定している場合が多いものです。

缶詰自体によいイメージがあまりない人もいるかもしれませんが、保存が効く、劣化しにくい、魚の脂を丸ごと摂れるなど、実は利点が多いのです。

また、実は青魚には食欲を抑えるホルモンの分泌を促す物質も豊富なんだとか。

プルを引っ張って開けて、器にも移さずそのままつつくだけでも、その「お行儀悪さ」がむしろおいしさを演出してくれたりしてオツ?ですが、ひと手間加えると、子どもでも楽しめる一品に仕立てられます。

ピリ辛豆乳汁の作り方

ピリ辛豆乳汁

【材料(2人分)】
サバの水煮缶1つ
キムチ50グラム
長芋 120グラム
しめじ50グラム
水200CC
豆乳200CC
万能ねぎ 20グラム
ごま油 適宜

【作り方】
1、角切りの長芋、しめじ、キムチをごま油で炒めます

2、1で火が通ったら、豆乳と水を入れて煮立たせます

3、2にサバ缶を入れ、さらに一煮立て

出来上がったところにお好みで、おろした長芋ときざみ万能ねぎを散らして出来上がり!

豆乳の大豆たんぱくや野菜・きのこ類から食物繊維も摂れるので、簡単でおいしいだけでなく、健康効果も絶大です。

お試しあれ!

まとめ

ちなみに、より健康効果を期待するなら、脳梗塞や心筋梗塞は朝方起こりやすいということにかんがみても、夕飯にとり入れるのがオススメとのことです。

魚などの動物性タンパク質は、どうしてもプリン体も気になりますが、魚自体の過剰摂取を心配する前に、先ほども言ったように食欲を抑える効果もある青魚。

健康的な食生活の代名詞みたいな「腹八分」を実践しやすくなりそうっていうのが、実は最も嬉しい効果かもしれません。