大人もかかるヘルパンギーナ 嘔吐・発疹の症状は?治療法・予防法は?

2014年の夏、主に関東圏でヘルパンギーナが流行っているようです。
4歳までの子供がかかり易い病気ですが、まれにに大人がかかってしまうことがあります。
又、出る症状は、大人の方に強く出る傾向がありますので注意が必要です。
1.ヘルパンギーナとは
エントロウイルス属コクサッキーÅ型ウイルスが原因で起こる急性の咽頭炎です。同じ血清型ウイルスには一生その病気には罹らない終性免疫となります。
しかし、ヘルパンギーナをひきおこすウイルスは他にもあるので、再び罹ってしまうことがあります。
2.ヘルパンギーナ症状
2~4日の潜伏期間を経過したのち、いきなり高熱、39℃の熱が出ます。稀に熱が出ないこともあるので要注意です。
口中に小さい水ぶくれが沢山でき、この水ぶくれがつぶれると、喉の奥にまで痛みが広がり、嚥下困難が生じてきます。
乳児はお乳を飲まなくなり、脱水症状を起こし易くなります。
よだれ、嘔吐といった症状が出ます。
特によだれはよく見られる症状の一つです。
ごくまれに脳炎をおこすことがあるので、頻回の嘔吐や熱性けいれんには要注意です。
しかし、大体が予後良好です。
発症後、2~4日間で熱が下がり、それにやや遅れて、口中の水ぶくれも消失していきます。
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3.ヘルパンギーナの治療法
抗ウイルス薬はありません。症状を緩和させるのが目的の対処療法が中心となります。
脱水症状を未然に防ぐためにも、こまめに水分を補給することが重要です。
酸味が強く、熱いものは避け、のど越しがいい食材(プリン、ゼリー、そうめん)を与えましょう。
薬は高熱、咽頭痛などに対して、アセトアミノフェンがいいです。
安全性が高く、目立つ副作用もあまりありません。
大人が罹った場合、小児よりも症状が強い傾向がりあますが、大人も又、予後は良好です。
5.ヘルパンギーナは感染症?
インフルエンザ等のように学校で決められた伝染病、感染症の中には明確に規定はされていません。従って、学校によって判断がまかされるため、学校ごとに対処の仕方が異なります。
6.予防法、その他
ヘルパンギーナはウイルスの空気感染、便に含まれたウイルスを口にする経口感染が主なので、うがいと手洗いをこまめにしましょう。症状が治まっても、2~4週間は便などにウイルスが排出されるので、注意が必要です。
タオルの共用は避け、各自のタオルを持たせましょう。
7.ヘルパンギーナと手足口病の違い
ヘルパンギーナと手足口病は両方共、流行が夏であり、症状も似ているので、混同しやすいので要注意です。ヘルパンギーナの熱は39℃以上の高熱が出ますが、手足口病の熱は出ない、もしくは出てもそんなに高熱にはなりません。
水泡はどちらもできます。手足口病は文字通り手足に発疹ができ、ヘルパンギーナは手足にできません。
身体的しんどいのは高熱を発するヘルパンギーナの方と言えます。